週刊ヤングマガジン4・5号(2018/12/22発売)『アルキメデスの大戦』最新話 150話の感想(一部、ネタバレ)をご紹介していきたいと思います(^^)♪
ここからはネタバレを含む感想になるので「まだ、最新話を読んでないよ」という人はご注意を!
「アルキメデスの大戦」最新話150話のネタバレと感想
前号( 149話)はどうだった?
先週は東条英機という人物が掘り下げられました。
挫折ばかりを味わってきた生い立ちでした。
結果、同期のだれよりも成果を残したいというエゴの塊であることが明らかになりましたね。
今の中国ではそういう自己実現欲が非常に危険。
櫂や外務省丹原の心配していた方向に歴史が動こうとしています。
前号のお話はコチラ
東条の暴走が始まる・・・
東京英機は、盧溝橋での武力衝突を大義名分に、中国の華北五省の分離を自分が成し遂げるという成果欲にかられていた。
毎週周辺を占領して緩衝地帯として満州の保全を完全なものにする。
その功績は満州建国にも匹敵します。
満州事変で一躍英雄となった、石原莞爾、板垣征四郎
優秀と謳われたが何の実績もあげられなかった永田鉄山、小畑敏郎、今村均。
そんな優秀な誰よりも、最後に勝つのは自分(東条英機)だ、という野心に支配されて大局が見えなくなっています。
東条英機は、チヤハル省への出兵認可を求めたが陸軍参謀本部は返答渋っていた。
理由は中国軍との本格的な戦闘に発展することを恐れていたからである。
<8月7日関東軍総司令本部>
東条が認可を急ぐようにもう一度参謀本部へ打電せよ!と叫んでいる。
東条は自分がチヤハル作戦の陣頭指揮を直接執るとやる気満々です。
これには部下たちは困っています。
参謀長(東条のこと)の所管はあくまで作戦であり指揮権を有していません。
しかし、手柄をたてたい東条は聞く耳を持ちません。
このころすでに、機械化部隊は存在していて燃料の補給が非常に重要な意味を持っていたが、東条は物量戦を理解していないようでした。
「参謀長殿は物量戦を精神論で勝利しようとしている。」
「これは厳しい戦いになるぞ」
部下たちは一様に心配しています。
これこそ、旧日本軍の悪い部分が全てでていますね。
そして、1937年昭和12年8月9日。
約2万人と戦車、装甲車、車両からなるチヤハル作戦が始まってしまった。
「暴挙な中国をこらしめる、大義は我らにあり!」、東条の暴走が始まってしまった。
上海の海軍でも事件発生!
その情報は8月10日、櫂のいる海軍省にも伝わった。
櫂は、「とうとう野望に燃える東条英機中将が本性をむき出しにした!」と感じていた。
外務省の丹原とともに恐れていた方向にむかっています。
中国の反発も必死。
そして、次は上海で海軍中尉が打たれて死亡、という情報が入ってきました。
最悪のタイミングです。
チヤハル作戦に火に油をそそぐようなもの。
上海海軍の特別陸戦隊第1中隊長の大山勇夫海軍中尉と一等水兵の二人が銃撃を受けて殺害されたと一報が入りました。
櫂の顔は青ざめます。
「今度は海軍に・・・これは最悪だ」
日本全体が混乱い巻き込まれていくなか、
海軍軍司令部はどう動くのでしょうか?
150話の感想は?
櫂と外務省の丹原が心配していた最悪のシナリオにがっちりハマってしまいました。
これから日本はどうなっていくのでしょうか?
次の151話では、舞台は日本の海軍軍司令部に移りそうです。
このまま日本全土が混乱に巻き込まれているのでしょうか?
櫂たちの裏大和計画にどんな影を落とすのか、これからも目が離せませんね。
アルキメデスの大戦の最新話